愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

健康管理

冬の運動不足が引き起こす犬のストレスサインと対策

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

犬のストレスサイン


ストレスを感じている犬はさまざまなサインを発します。たとえば、以下のようなサインが見られるようになるでしょう。

▶家の中を走り回る
▶過剰に吠える・唸る
▶手足を執拗に舐めたり噛んだりする
▶ものを破壊する
▶不適切な場所での排泄


このような行動が見られたら、なにが原因なのかを見極め、適切に対処する必要があります。

放置しておくと、さらに激しい問題行動につながる可能性があるため、できるだけ早いうちに対応するのが賢明です。

室内でできる遊び


寒くなると犬も人間も外に出るのが億劫になりがち。

散歩を短時間で切り上げたり、休んだりする日もあるでしょう。

そんなときは、ぜひいっしょに室内で遊んであげてください。

ボールなどを投げて取ってこさせる「持って来い遊び」や、ロープを使った「引っ張りっこ」がおすすめです。

持って来い遊びは、小型犬なら十分な運動になりますし、引っ張りっこ遊びは、飼い主さんにとっても良い運動になります。

また、好奇心をくすぐり、嗅覚を刺激する「宝探し」もおすすめです。

大好きなおやつを部屋のあちこちに隠すことで容易に運動量を増やすことができます。

室内で遊ぶ際の注意点


床の材質によっては、滑りやすく、転倒や膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアなどの原因になりえます。

室内で遊ばせる際には、安全のためにもすべり止め対策をおこなう必要があります。

▶足裏の毛をカットする
▶すべり止め防止のマットを敷く
▶カーペットを敷く
▶ジョイントマットを敷く
▶床にすべり止めのワックスを塗る


また、夢中で遊んでいる際にぶつかってケガをしたり、物を壊したりすることのないように、危険なものは事前に片づけておきましょう。

【まとめ】


冬の寒さが厳しくなると、犬も人間も外に出るのが億劫になります。

その結果、散歩の時間が短くなったり、散歩を控えたりすることが増え、運動不足に陥ることがあります。

この運動不足は愛犬の健康に悪影響を及ぼし、ストレスの原因ともなります。

愛犬が心身ともに健康でいるためには、ボール遊びや引っ張りっこなどを取り入れて、楽しく運動ができるように工夫することが大切です


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