獣医師
島田 真美
ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師
こんにちは島田です。
以前こちら↓の記事で「犬の寿命が縮まる飼い方」についてお話しました。
そこで、今回は愛犬に長生きしてもらうために、私たち飼い主が日頃の暮らしの中でできる4つのコツを紹介します。
どれも当たり前のことですが、すべてを完璧に実践するのは意外と難しいかもしれません。できることから実践していきましょう!
1.犬に合った適切な食事を与える
犬の体は食べたものでつくられています。健康を考えるならば、愛犬のライフステージに合った(子犬、成犬、老犬など)総合栄養食のドッグフードをあげましょう。
総合栄養食とは、そのフードと水だけで1日に必要な栄養素を十分に摂取できる食事のことです。ただし、病気などで食事制限や療法食を与えるように指示されている場合は、指示に従って与えるようにしてください。
また、健康のためには食事の量にも注意しましょう。食べ過ぎは肥満のもとです。
給与量は、基本的にドッグフードのパッケージに記載されている量を参考に決めますが、あくまでも目安。適切な給与量には個体差があります。迷ったら獣医師に相談することをおすすめします。
2.ストレスを減らす
愛犬を長生きさせるためには、心身ともに健康であることが重要です。日頃からなるべくストレスを溜めないように配慮しましょう。
犬のストレスの原因には、長時間のお留守番、怒鳴りつける、運動不足、スキンシップ不足、環境の変化などがあります。
もし、執拗に体を掻く・舐める、食欲不振、運動量の低下などが見られたら、ストレスのサインかもしれません。原因を特定し排除するなどの対策を講じましょう。
3.適度な散歩
健康のためには、食事も大切ですが、適度な散歩も欠かせません。以下は、一般的な散歩の回数と時間の目安です。
- 小型犬:1日2回・・・1回20~30分程度
- 中型犬・大型犬:1日2〜3回・・・1回30分~60分程度
犬の散歩時間は、犬の年齢、犬種、運動量によっても異なります。
たとえば、運動量の多い大型犬は、60分から90分程度の散歩が必要なことも。逆に足腰が弱り、体力の落ちた老犬は、疲れすぎないように10分程度の散歩を1日2〜3回に分けておこなうのがおすすめです。
愛犬の様子に合わせて、無理のない散歩を心がけましょう。
4.定期的な健康診断
愛犬に長生きをしてもらうためには、健康診断が不可欠といっても過言ではないでしょう。
犬の病気では、飼い主さんが異常に気づいて受診したときには、病気がかなり進行していた、手遅れで手の施しようがないといったケースも少なからずあります。
愛犬の健康を守るためには、定期的に健康診断を受けることで、なるべく早い段階で病気を見つけて治療を開始するようにしましょう。健康診断を受けることで、病気の予防や健康維持につながることも多いです。
また、健康のためには、日頃から異常がないか愛犬の体をチェックする、定期的にワクチン接種をおこない予防に務めるといったことも重要です。
まとめ
愛犬を長生きさせるためのコツ。あなたはいくつ実践していましたか?
愛犬を長生きさせるためには、日頃の生活習慣や健康管理が重要です。愛犬に合った食事と運動、ストレスのかからない暮らし、定期的な健康診断でご長寿を目指しましょう。