犬が食べてはいけない危険な食べ物

こんにちは島田です。

犬の雑誌やネットなどでも、「玉ねぎは犬にとっては毒」「ブドウはあげてはいけない」などの情報をよくみかけます。

でも、実際に玉ねぎやブドウを食べてしまったらどんな影響があるのか知っていますか？

「万が一食べてしまったときはどんな対応をしたらいいのだろう・・・」と、もっと詳しく知りたい人もいると思います。

そこで今回は、犬が食べると危険な玉ねぎとブドウが及ぼす影響と、犬が人間の食べ物を食べてしまった時の対処法をご紹介していきます。

犬にとっては毒だと知らずに人間の食べ物を与えてしまって、愛犬を死なせてしまった・愛犬が病気になってしまった・・・という悲劇が起きないように、この記事でご紹介する「犬に絶対に与えてはいけないもの」をしっかり把握して、犬を思わぬ命の危険から守れるようになりましょう！

【犬に与えるのは絶対にNGな食品】

＜ブドウは中毒になる＞

犬にブドウを与えると中毒になり、嘔吐や下痢、震えなどの症状が出ることがわかっています。

また、犬がブドウを食べると腎臓に障害が出るケースも報告されています。腎臓は、血液を作るホルモンの分泌や、老廃物の処理・排泄をして血液を綺麗にし、また、血圧を調整するといった働きをする大切な器官ですので、腎臓に障害が出ると最悪死に至ることもあるのです。

しかし、現段階では犬にとってブドウに含まれる何の成分（カビや農薬という意見もありますが）が有害なのかまでは解明されていません。

生のブドウだけではなくレーズンやジュースなどの加工したブドウも与えないように注意しましょう。

＜ネギ類（玉ねぎ）は犬の赤血球を壊す＞

「玉ねぎは犬にとっては毒」というのは割と浸透してきたとは思いますが、玉ねぎだけではなく、ネギ・ニラ・らっきょう・エシャロットなどネギ類全般が犬にとっては猛毒です。

ネギ類に含まれる「アリルプロピルジスルフィド」という成分が犬の赤血球を破壊してしまうため、犬はネギ類を食べると貧血になってしまうのです。

赤血球が大量に破壊されると死に至ることもあります。人用のベビーフードやすき焼きの汁、ラーメンのスープなどにもネギ類やそのエキスが入っているので注意が必要です。

ネギ類は、絶対に与えないようにしましょう。

【人間の食べ物を食べてしまったときの対処法】

＜まずは様子を見る＞

犬が人間の食べ物を食べてしまったからと言って、犬にとって有害なものが含まれない限り、焦る必要はありません。犬の体はよくできていて、食べてはいけないものを食べてしまった場合、吐き戻すことがあります。もし犬が吐いたら、食べてしまったものが吐き出されたかをきちんと確認しましょう。

吐き出すことが無い場合も、食べてしまったものに犬にとって有害な物質が含まれないときはすぐに病院に行く必要はありません。しばらく様子を見て、体調に変化があるようであれば獣医師に診てもらうようにしましょう。

＜犬にとって毒性のある食べ物の場合はすぐに動物病院へ電話する＞

犬にとって有害な食べ物を食べてしまったときは、緊急性を要するので、すぐに対応が必要になります。

緊急の対応が必要となる健康被害を生じるような有害な食べ物には次のような物があります。

これらの食べ物を食べてしまった場合は、まずはかかりつけの動物病院に電話をして「いつ、何を、どのくらいの量を食べてしまったのか」を伝え、指示を仰ぎましょう。

先に電話をしておくことで、動物病院でも胃の洗浄などに使う器具をすぐに準備することができるメリットがあります。

【まとめ】

犬にとって有害な食品の知識をきちんと持っていないと、犬に食べさせてはいけないものを食べさせてしまって、病気になってしまったり、最悪の場合は死なせてしまうこともあります。きちんとした知識を持つことで悲しい事故は防げるはずです。

犬にとって危険な食べ物や食材を犬の届くところに置かないことが何より大切です。それでも犬が人の食べ物を食べてしまった場合には、今回の記事を参考にして、「人間の食べ物を犬が食べてしまった・・・どうしたらいい？！」と焦ることなく、冷静に対応できるようになりましょう。