愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

健康管理

犬のストレス

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

犬のストレスの原因とは?


犬のストレスの原因はいくつかあります。
ここでは、犬のストレスの原因についてご紹介します。


犬は運動不足により、ストレスを感じることがあります。犬の運動時間は犬種により異なります。散歩時間もしくは、室内遊びの時間を増やしてあげることがおすすめです。


犬は生活環境の変化によりストレスを感じることがあります。生活環境の変化には、引っ越しや飼い主さんの生活スタイルの変化、家族が増える(赤ちゃんや新しいペット)などがあります。環境温度の寒暖差が激しいことや道路工事など周囲での騒音もストレスになります。場合によっては、家族内の喧嘩なども敏感に反応することがあります。


犬は病気や痛みによりストレスを感じることがあります。また、不安や恐怖によってもストレスを感じます。

ストレスを感じている時にみせるサインとは?


犬は言葉を話すことができないため、どんなことにストレスを感じているのかわかりづらいですよね。犬の精神状態や感情を理解するためには、眼・口・耳の動きや声、姿勢、歩き方、尾の位置の変化を見ることが大切です。

ここでは、犬がストレスを感じている時にみせるサイン(ボディランゲージ)についてご紹介します。


犬はストレスを感じている時に、あくびをすることがあります。犬はストレスを感じていると、あくびを頻繁にします。犬は眠い時や退屈な時にもあくびをしますが、犬にかまっている時にあくびを何度もする時は嫌がっている可能性が高いです。


犬はストレスを感じている時や痒み・痛みがあるとき、あるいは、退屈しのぎに、体をなめる・掻く行動をすることがあります。手や床などをなめ続けてしまうことや必要以上に体を掻くことは皮膚疾患を引き起こす可能性があるため、できるだけ早くやめさせることが大切です。

対策としては、犬がストレスを感じている原因を取り除くこと(皮膚疾患の治療や痛みの緩和、環境整備など)と、退屈しないように、おもちゃを用意してあげたり、散歩に連れ出す、一緒に遊ぶ時間を増やすなど気をそらしてあげることが大切です。


犬はストレスを感じている時に、目をそらすことがあります。目をそらすことで敵意がないというアピールをします。恐怖を感じている場合にも目をそらすことがあります。このような時は、ストレスを感じているため、犬から離れてあげましょう

ストレスが要因となって生じる状態


食欲不振や元気消失、下痢・嘔吐などの病気のような症状が現れることもあります。

排泄の失敗、無駄吠え、破壊行動を起こしたり、攻撃的になることもあります。

犬のストレス解消法とは?


犬のストレスはできるだけ早めに発散させてあげることが大切です。

ここでは、犬のストレス解消法についてご紹介します。


ワクチン接種による感染症の予防や駆虫薬による寄生虫の予防・駆虫を行うことで、病気によるストレスを避けることができます。また、定期的な健康診断を行うことで、病気や体調不良の早期発見ができます。


犬のストレスを解消するためは、生活環境の見直しをしましょう。まず、犬がリラックスして休むことができているか、犬のベッドは清潔か、テレビの音は大きすぎないかなど確かめていきます。さらに、食事量は今の犬の体重に合ったものかどうかなども確かめましょう。

犬が家でゆっくり休むことができる環境を整えていきます。


犬のストレスを解消するためには、運動(散歩、トレーニング)に連れ出してあげましょう。犬は犬種や体の大きさにより運動時間が異なります。今までの運動量は、愛犬に合っていたか確かめます。

運動量が足りていないのであれば、少しずつ運動量を増やしてあげましょう(小型犬であれば、家の中で、取ってこい遊びを繰り返すことでも、運動とふれあいコミュニケーションをとることができます)。

腰や関節に問題がある犬の場合は、運動のやり方について、獣医師に相談してみましょう。


犬のストレスを解消するためには、犬とふれあう時間をとりましょう。犬とふれあうとは、抱っこする、触ってあげる、なでてあげるなどでも問題ありません。

犬とふれあうことでブラッシングや耳掃除などの日常ケアもできるため、普段から犬の体に触ることに慣れておきましょう


年齢や体調、病態に適したバランスの取れた食事を与えることも大切です。また、年齢に対応した総合栄養食などでは、酸化によるストレスの軽減に役立つ抗酸化機能成分が添加増量されている食事もあります。

【まとめ


ここでは、犬のストレスについて、ストレスサイン、ストレス解消法についてご紹介しました。犬がストレスを溜めているのかなと感じたら、原因を突き止め、解消させてあげることが大切です。

犬のストレスの原因がどうしてもわからない場合は、動物病院に相談することをおすすめします。


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