こんにちは島田です。
犬が見せる仕草の中には、緊張や不安を伝える「カーミングシグナル」と呼ばれるサインがあります。
たとえば、あくびをする、視線をそらすといった行動がそれにあたります。
今回は、犬が発するサインの意味についてご紹介します。
犬のカーミングシグナルとは?
カーミングシグナルとは、ストレスや不安を感じたときに、自分や相手を落ち着かせるために見せる行動のことです。
争いを避ける手段としても使われ、現在知られているだけでも約30種類ほどあるといわれています。
このサインは、犬同士の間だけでなく、人間に対しても示されることがあります。
知っておきたい「カーミングシグナル」5つ
犬との良好なコミュニケーションには、犬が出すサインを読み取ることが大切です。
ここでは、とくに知っておきたい5つのカーミングシグナルをご紹介します。
1. あくびをする
人間では眠気のサインですが、犬のあくびは緊張や不安を表すことがあります。
たとえば、飼い主に叱られているときにあくびをしていたら、「もうわかったから叱らないで」「落ち着いて」という気持ちの表れかもしれません。
2. 視線をそらす
犬がじっと目を見つめるのは敵意の表現。
逆に、視線をそらす行為は「攻撃の意思がない」ことを示すサインです。
叱られているときに目をそらすのは、ストレスを回避しようとする自然な反応と考えられます。
3. 口の周りを舐める
何も食べていないのに口元をペロリと舐める行動は、緊張や不安のサインです。
これは自分を落ち着かせようとする行動で、動物病院の待合室や初対面の相手と接するときによく見られます。
4. 自分の足を噛む
突然自分の足を噛む行為も、カーミングシグナルの一つ。
ストレスや緊張を和らげるために見られます。
ただし、アレルギーによるかゆみの可能性もあるため、執拗に噛んでいる場合は注意が必要です。
5. 座る・伏せる
犬が突然座る・伏せるのは、自分や相手の感情を落ち着かせるためのサインです。
たとえば、ドッグランで興奮していた犬が急に伏せた場合、それは気持ちをクールダウンさせようとしているのかもしれません。
【まとめ】
犬が出すサイン「カーミングシグナル」は、犬のストレスや緊張を理解するうえでとても重要です。
これらのサインを理解することで、愛犬の気持ちに寄り添った対応ができるようになります。
犬がサインを見せたときは、その原因を探り、安心できる環境づくりを心がけましょう。