こんにちは島田です。
犬も人間と同じように加齢とともに病気のリスクが高まっていきます。
早期発見・早期治療につなげるためにも、老犬がかかりやすい病気やその症状を知っておくことはとても大切です。
そこで今回は、注意したい老犬の病気とその症状について、ポイントを絞ってご紹介します。
老犬は何歳から?
一般的に、犬は7歳以上になると「老犬(シニア犬)」とされます。
ただし、老化のスピードは犬のサイズによって異なります。
- 小型犬:比較的ゆっくり老化が進行
- 大型犬:早めに老化が始まる傾向あり
また、健康状態や生活環境によっても、老化が始まる時期や症状の出方は変わってきます。
老犬が注意したい6つの病気
ここでは、老犬に多く見られる代表的な6つの病気について解説します。
1. 骨関節疾患
関節軟骨の柔軟性が失われ、炎症が起こることで、次のような症状が見られます。
- 歩行に支障をきたす
- 階段を嫌がる
- ジャンプや遊びをしなくなる
- 体がこわばる
- 歩くスピードが落ちる
肥満や過体重は関節への負担を増やすため、体重管理が予防のポイントとなります。
2. 慢性腎臓病
腎機能が徐々に低下する病気で、多飲多尿・食欲不振・嘔吐などの症状が見られます。
初期は気づきにくく、発見時には腎機能の半分以上が失われているケースも。
完治は難しいため、早期発見・早期治療がとても重要です。
3. 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)
老犬に多い心臓病で、弁の異常により血液が逆流します。
主な症状:
- 咳が出る
- 疲れやすくなる
- 寝ている時間が増える
進行すると、肺水腫やうっ血性心不全により、命に関わることもあります。
4. 認知症(認知機能不全)
高齢犬によく見られる状態で、脳の機能が低下します。
初期の兆候:
- 名前を呼んでも反応しない
- 指示に従わなくなる
- 夜鳴きや徘徊
早期の段階で気づき、獣医師に相談することが大切です。
5. 白内障
目が白く濁るのが特徴で、視力が低下し、失明に至ることも。
初期には以下のような様子が見られます。
- 夜の散歩を嫌がる
- 物によくぶつかる
- 段差につまずく
6. 歯周病
加齢とともにリスクが増す病気で、歯垢や歯石が原因です。
重症化すると:
- 歯が抜ける
- あごの骨が溶ける
- 内臓に悪影響を及ぼす
日頃からの歯磨きと、定期的な歯科検診が予防に有効です。
【まとめ】
老犬(シニア犬)の健康管理では、慢性腎臓病・心臓病・認知症などの重大な病気に加え、白内障や歯周病など日常に影響を与える病気にも注意が必要です。
7歳を過ぎたら定期的な健康診断を受け、早期発見・早期治療を意識して、愛犬がいつまでも元気に暮らせるようサポートしてあげましょう。