獣医師
島田 真美
ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師
こんにちは島田です。
あなたは、愛犬の免疫力について意識したことはありますか?
免疫とは、ウィルスや病原菌などの侵入を防ぎ、体を守るための機能です。
免疫力が低下すると、ウィルスや病原菌に対抗する力が弱まり、さまざまな病気にかかりやすくなり、健康をおびやかすことになります。
愛犬が健康で長生きするためには、免疫力の維持が欠かせないのですが、日常の何気ない生活習慣によっては免疫力が低下してしまうことがあるのです。
今回は、犬の免疫力が低下する4つの原因と、低下したときに見られるおもな症状について解説していきます。
犬の免疫力を低下させる原因
犬の免疫力を低下させる原因は、意外にも日常生活のなかに潜んでいます。
たとえば以下のようなことが原因となります。
◆ストレス
◆栄養不足(栄養の偏り)
◆睡眠不足
◆運動不足
免疫力の低下には生活習慣が大きくかかわっていることがわかりますね。
コミュニケーション不足、おやつばかり欲しがってドッグフードを食べない、落ち着いて眠れない環境、散歩が足りないなど日常のなかの「負」のできごとが積み重なることで犬の免疫力を低下させてしまう可能性があるのです。
犬の免疫力が低下した際に見られるおもな症状
犬の免疫力が低下すると、以下のような症状があらわれる可能性があります。
◆感染症にかかりやすくなる
◆病気やケガの治りが悪くなる
◆アレルギーが出やすくなる
◆がんのリスクが高くなる
◆歯周病や口内炎などのリスクが高くなる
◆自己免疫疾患を発症しやすくなる
◆抗生物質が効きにくくなる
◆予防接種が効きにくくなる
このように、免疫力が低下することでさまざまな体の不調にさらされることになるのです。
ウイルスに抵抗できなくなる、アレルゲンに過剰反応してしまう、がん細胞の増殖を抑えられなくなるなど、命にかかわることもあります。
さらに、薬の効きが悪くなることで、治療にも影響が出る可能性があるでしょう。
このほかにも、食欲の低下などが見られることもあります。
【まとめ】
犬の免疫力の低下は、生活習慣の乱れが積み重なることで引き起こされます。
生活習慣の乱れは免疫力の低下はもちろん、健康上のリスクが高まることでクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を著しく下げてしまう可能性が否定できません。
もし、原因に思い当たることがあるなら、愛犬が心身共に健康でいられるように生活習慣を見直す必要があるでしょう。
こちら↓の記事では「免疫力を高めるための4つの方法」についてご紹介しているので、ぜひ見てみてくださいね。