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病気

犬も花粉症になる?原因と症状について

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

犬も花粉症になる!その原因とは


犬も人間と同様に花粉症になります。

犬の花粉症には以下の植物が関連しています。

● スギ
● ヒノキ
● シラカバ
● ハンノキ
● イネ科
● ブタクサ
● ヨモギ
● アキノキリンソウ



人間の花粉症の原因は、スギやヒノキが多いのですが、犬の場合は、ブタクサやイネ科の植物に対してアレルギー反応を示す場合が多いと考えられています。

ただし、犬の場合は花粉症の定義があいまいで、皮膚症状を主訴とすることが多いため「アレルギー性皮膚炎」と診断されるケースも少なくありません。

犬の花粉症は皮膚症状がメイン


人間の花粉症では、くしゃみや鼻水などの呼吸器症状で悩まされている人が多いのですが、犬の花粉症では皮膚症状がメインとなります。

おもな症状は以下のとおりです。

● 皮膚に赤みや発疹が見られる
● 頻繁に体を掻く、壁などにこすりつける(痒みの症状が見られる)
● 手や指の間をなめる
● 目の周りが赤く腫れている、目やにが多い
● 時に咳、くしゃみ、鼻水がでる



犬の場合は、アレルギー性皮膚炎のような症状が見られます。違いは季節性があるかないか(花粉が飛ぶ時期だけ現れる)です。

もし、毎年決まった時期に皮膚のかゆみや発疹、腫れなどに悩まされているならば、花粉症が疑われます。獣医師に相談しましょう。

花粉症になりやすい犬種


まだまだ不明な点も多いのですが、アレルギーを起こしやすい犬種は、花粉症にもなりやすいと考えられています。

以下の犬種は比較的、花粉症を発症しやすいと言われています。

● 柴犬
● シーズー
● パグ
● フレンチ・ブルドッグ
● ゴールデン・レトリーバー
● ウエストハイランド・ホワイトテリア



もちろん、ほかの犬種も花粉症にならないという保証はありません。多かれ少なかれ、どの犬種にも花粉症のリスクはありますので、花粉症の時期になったら注意深く観察しましょう。

【まとめ】


花粉症は人間だけの病気ではありません。犬も花粉症になることがあります。

ただし、犬の場合は人間とは異なり、皮膚のかゆみ、発疹、腫れがおもな症状です。

かゆみはストレスにもなりますし、掻きむしって症状を悪化させる可能性も考えられます。気になる症状があらわれたらなるべく早く獣医師に相談しましょう。


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