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病気

犬の脱水は暑くなくても起こる?!脱水の原因や対策方法【前編】

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

犬の脱水とは?


犬の脱水症状は、犬の体内から健康維持に必要な水分量が過剰に失われてしまうことで起こる症状のことで、夏だけではなく1年中起こりうる症状です。

夏は野外で飼育している子に特に多いのですが、室内でエアコンのある環境で過ごしている子でも脱水になる可能性は十分にあります

というのは人間は喉が渇いた時に水分補給をしますが、犬は上がった体温を調節するために水分補給をすると言われているからです。

真夏に炎天下にいれば脱水症状を起こすことがありますし、屋内で涼しい環境にいても体温調節をしなくても済む事から水分を求めなくなり、脱水症状を起こすことがあるのです。

犬の脱水症状の原因は主に水分不足!

▶下痢・嘔吐により体内の水分が失われることで起こる水分不足
▶病気による脱水


水分が過剰に失われる原因で考えられるのが主に上記の2つです。

人間と同様、犬も嘔吐や下痢によって体内の水分が失われてしまい、脱水症状を起こすことが多くあります。

また、単に水分補給不足が原因の事もあります。

脱水症状は真夏になりやすいと思われがちなのですが、そうではありません。

もちろん、夏の暑い時期に脱水症状が出て病院に運ばれてくる子も少なくはありません。

ですが、夏のエアコンの効いた涼しい室内で飼育されている状態の子や、冬や秋などの寒い時期でも、犬が水分補給をあまりしなくなることで脱水症状を引き起こす事もあるのです。

犬の脱水症状は1年中気をつけなければいけません。

【まとめ】

犬の脱水は体内から必要な水分量が過剰に失われる事で起こる
▶犬の脱水症状の主な原因は嘔吐や下痢・病気など


愛犬の命を守れるのは飼い主さんしかいません。

必ず常に新鮮な水を用意しておき、こまめに水分補給ができるようにしておきましょう。

万が一脱水症状が見られた場合でも、お水を与えて様子を見るようなことはせずに、早急に動物病院へ行って処置を受けるようにしてくださいね。

今回のお話しはここまでです。後編では、「犬が脱水を起こしたときの主な症状と脱水症対策」についてご紹介いたします。




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