こんにちは島田です。
以前こちらの記事で「特に梅雨の時期は外耳炎にかかりやすい」とお伝えしました。
https://dog-journal.net/inu-kayumi-gaijien/
外耳炎は、外耳道の炎症に伴い強いかゆみや痛みが生じる病気で、犬に比較的よく見られます。
愛犬が外耳炎になったら、できるだけ症状が軽いうちに治療開始するのがおすすめです。
外耳炎の治療
外耳炎治療の基本は、薬(点耳薬)による点耳です。
原因には以下があるため、まずは獣医師が特定します。
・細菌・真菌の感染
・耳ダニなどの寄生虫
・アトピーやアレルギー
■ 細菌・真菌感染の場合:抗生物質や抗真菌薬を点耳。
■ 寄生虫の場合:駆虫薬で原因を除去。
※長時間効果が持続するタイプの薬もあるため、毎日の点耳が難しい場合は相談を。
なお、耳垢や汚れが多いと薬が届きにくいため、点耳前に洗浄を行います。
■ アトピー・アレルギーが原因の場合:アレルギー治療を併用。
外耳炎は慢性化・再発しやすい病気です。治癒後も定期的なケアを続けましょう。
重症化や再発を繰り返す場合、通常の治療で効果が見られないときは手術を検討することもあります。
外耳炎の予防と日常ケア
一番の予防は、耳を清潔に保つこと。
・定期的に耳の中をチェックし、汚れがあればコットンでやさしく拭き取る。
・奥まで汚れているときは無理せず動物病院でプロの掃除を。
誤った耳掃除は外耳を傷つけ、炎症を招きます。
耳毛が多い犬はトリミングで毛を抜き、通気性を向上させましょう。
シャンプー時は水が耳に入らないよう、耳を軽く塞いでガード。
万が一水が入ったら、すぐに拭き取るか獣医師に相談を。
そして何より、「耳の中が赤い」「耳垢が増えた」「においがする」など、いつもと違う様子を感じたら早めに受診してください。
まとめ
外耳炎は原因や症状に応じて治療法が異なります。
耳に異常を感じたら自己判断せず、まずは動物病院へ。
また、定期的な耳のチェックと日常ケアで、外耳炎の予防につなげましょう。