こんにちは島田です。犬の尿は健康のバロメーターと言われています。
健康な犬の排尿回数・色・量について
健康な犬の排尿回数や色、量を知っておくことは愛犬の健康管理に役立ちます。
一般的に、子犬は1日7~10回、成犬は3~4回、シニア犬は5~6回が目安です。
正常な尿の色は、濁りのない薄い黄色と言われています。
また、体重1kgあたりの1日の量は、20~45ml程度が平均です。
ただし、これらは目安であって、個体差があります。比較するのはあくまでも愛犬の正常な尿の状態であることに注意してください。
そのうえで、尿の回数や色、量がいつもと違うなと思ったら動物病院を受診しましょう。
異常があるときの尿
犬の尿の回数や色などがいつもと異なる場合は、病気の可能性を疑います。
以下のような変化が見られたときは注意しましょう。
- 尿の色が赤い(血尿)
- 尿の色が無色に近い
- 濃い黄色~茶色がかった色の尿
- 尿にキラキラしたものが混じっている
- 排泄回数が増えた、排尿量が増えた
尿の色や状態からわかる犬の病気
犬の尿の異常が見られる場合、泌尿器や内臓の病気の可能性を考えなくてはなりません。ここでは、尿の状態ごとに考えられる病気を紹介します。
■ 赤い色の尿
疑われるおもな病気
膀胱炎/尿石症/腫瘍/前立腺疾患(オス)/子宮や膣の疾患(メス)
血尿は、出血量によって赤色の濃淡があり、薄いピンクや点状の赤い染みになることもあります。
命に係わる重大な病気が隠れている場合もあるため、早めに受診しましょう。
■ 無色に近い尿
疑われるおもな病気
多飲多尿を伴う場合は、腎臓病や糖尿病などの可能性があります。
ただし、水を多く飲むと一時的に薄くなることもあるため、続く場合は相談を。
色だけでなく飲水量にも注目しましょう。
■ 濃い黄色や茶色がかったオレンジ色の尿
疑われるおもな病気
黄疸/胆管肝炎/肝臓がん/胆石症/溶血など
茶色がかったオレンジ色は肝機能の低下や中毒の疑いがあります。
すぐに動物病院で診察を受けてください。
■ キラキラしている尿
疑われるおもな病気
尿石症、膀胱炎、尿道閉塞など
尿のミネラル成分が結晶化したもので、早期発見・治療が重要です。
■ 排尿回数が多い、排尿量が多い
疑われるおもな病気
腎臓病、糖尿病などの内臓疾患
老化による増加もありますが、急に増えた場合は注意が必要です。
まとめ
尿は愛犬の健康のバロメーターです。異常から泌尿器や内臓の疾患を早期に発見できることもあります。
愛犬の正常な排尿の回数・色・量を日々チェックし、異変を感じたら獣医師に相談しましょう。