愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

しつけ

年末の帰省のとき愛犬はどうする?

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

犬と移動する際の注意点


犬にとって長時間の移動はストレスになってしまう可能性もあります。

少しでも愛犬がリラックスして快適に移動ができるように事前にしっかりと準備をしておきましょう。


慣れている犬ならば、自動車は安全でストレスのない移動手段になるでしょう。

自動車で移動する際は安全のためにも抱っこではなく、ハードタイプのクレートの使用をおすすめします。

走行中は、後部座席にしっかりと固定してください。

クレートのサイズは、犬が中で一回転できる程度のものにすることで、揺れが小さくなり、車酔いの予防にもなります。

移動中はこまめな水分補給と休憩を心がけてください。また、長時間移動の場合は、途中で排泄や運動の時間をとりましょう。


犬も電車や新幹線に乗せることができますが、鉄道会社によって持ち込めるキャリーバッグのサイズなどのルールがあります必ず事前に確認してください。

電車や新幹線に乗せる際は、事前に排泄と散歩をすませておきましょう。

また、キャリーバッグで近所の公園に出かけるなど、バッグの中で過ごすことに慣らしておくことをおすすめします。


日本国内では、一部の航空会社を除き機内にペットを持ち込むことはできません。手荷物もしくは貨物扱いで預けることになります。

また、航空会社によっては、フレンチブルドッグやパグなどの短頭種の輸送を禁止しています。

飛行機での輸送には細かな決まりがありますので、利用する予定の航空会社に早めに確認をするようにしましょう。

車酔いに注意


犬も人間同様に車酔いをします。車酔いのおもな症状には、頻繁なあくび、嘔吐、大量のよだれなどがあります。

以下は、車酔いの対策です。

▶ 乗車の2時間前までに食事をすませておく
▶ 匂いのするもの(香水、においが強めの車用の消臭剤など)は排除する
▶ こまめな換気
▶ 揺れやカーブの少ないルートで移動する


不安な場合は、獣医師に相談し酔い止めの薬を処方してもらうと良いでしょう。

人ごみへのお出かけは避けたいところ


帰省の移動や初詣でなど、愛犬と人ごみに出かける機会があるかもしれません。

しかし、犬にとってはリスクもあります。可能ならば、お留守番させるなど避けるのが賢明でしょう。

やむをえず人ごみに連れていく場合は、混雑度合いにもよりますが、ペットカートの利用をおすすめします。

歩かせる場合は、地面に落ちているたばこの吸い殻や飲食物の包みなどのゴミに注意してください。

また、愛犬が他人に飛びついたり、踏まれたりすることのないように注意しましょう。

【まとめ】


今回は、年末年始の移動や人ごみでの注意点についてお話しました。

愛犬を連れてお出かけする際は、余裕を持った計画を立て、準備、対策をしっかりとおこないましょう。

また、体調がすぐれないなどの様子が見られたら無理せずに、お出かけを中止する覚悟も必要です。


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