愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

健康管理

犬の筋肉の役割と鍛えるメリットとは

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

犬の筋肉の役割


犬の筋肉はさまざま役割があります。

▶ 体を動かす
▶ 姿勢を保つ
▶ 関節を固定する
▶ 熱をつくる
▶ 衝撃を吸収する
▶ 血管や内臓の保護
▶ 血液を循環させる



筋肉の重要な役目はなんといっても体を動かすことです。筋肉がなければ体を動かせません。立ったり座ったりしたときの姿勢を維持するといった運動にも筋肉が使われます。

そのほかにも、体をぶつけるなど外からの強い衝撃を吸収したり、血管や内臓を守ったりもします。また、心臓から血液を送り出すといった内臓を動かすのも筋肉の役割です。

犬の筋肉は運動だけではなく、体を守ったり、生命維持などの重要な役割も担っているのです。

犬が筋肉を鍛えるメリット


筋肉を鍛えると健康維持や老化防止にも効果があります。ここでは、筋肉を鍛えることで得られる3つのメリットをご紹介します。


筋肉量が多いと基礎代謝が向上します。基礎代謝とは内臓を動かす、呼吸をするなど生きていくための活動に使われるエネルギーです。

基礎代謝が向上すると消費エネルギーが増えるため、ダイエット効果が期待できるほか、体温が高くなる、免疫力が向上するなど健康面でも大きなメリットがあります。

反対に基礎代謝がさがると、体が冷えやすくなり、便秘や免疫力低下の原因になるなど健康面へ悪影響が懸念されます。


犬もなにもしなければ加齢とともに筋肉量が減っていきます。筋肉量が減るとあまり動かなくなり、運動能力の低下の原因にもなります。

運動といっても走ったり、飛んだりするのではなく、日常的な立ち上がる、座るといった動作も含まれます。筋肉量が減るとこれらの動作にも影響が出るようになります。


また、足腰が衰えると思うように動けずにストレスになったり、寝たきりになったりする原因になります。

筋肉が衰えると散歩も大変になります。犬にとって散歩は、運動だけでなく、室内では感じられない匂いや音、他の犬との交流などさまざまな刺激を得る機会でもあります。この刺激が犬の痴呆症の予防にもなるのです。

まとめ


筋肉は運動機能や犬の生命を維持するという役割を担っています。また、肥満や寝たきりの予防にもなります。

愛犬が生涯を通して心身ともに健康でいるためには筋肉を維持していくことが重要だと言えるでしょう。


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