獣医師
島田 真美
ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師
こんにちは島田です。
犬にとって運動をすることはとても大切です。犬が体を動かすことにより、体の筋肉を鍛えることができ、リフレッシュ効果、肥満防止にも役立ちます。
ここでは、犬の適正な散歩時間、散歩以外の運動方法についてご紹介します。
犬の散歩時間はどれくらい?
犬の適正な散歩時間は犬種により異なります。さらに、ライフステージや体調、あるいは、気候や気温などにより異なるため、今の愛犬に合わせた散歩時間を探していくことが望ましいです。
ここでは、犬の適正な散歩時間についてご紹介します。
1)小型犬
小型犬の散歩時間は、1日30分~1時間程度です。できるのであれば1日2回に分けることでより運動効果が期待できます。小型犬の中でも、体が小さいチワワやマルチーズなどは無理せずに犬の様子を見ながら散歩に行きましょう。
2)中型犬
中型犬の散歩時間は、1日1時間~2時間程度です。1日2回に分けることで犬も疲れずに散歩に行くことができます。中型犬は体が小型犬より大きく、たくさんの運動量が必要になります。
3)大型犬
大型犬の散歩時間は、1日1時間半~3時間程度です。1日2,3回に分けて散歩に連れ出してあげましょう。大型犬は毎日散歩に連れ出していても、運動量が足りない場合もあります。ドッグランなどの施設を利用することもおすすめです。
4)運動能力の高い犬の場合
散歩の途中に犬が遊べるような広場などがあれば、そこで、ボールなどを用いて「とってこい遊び」をしてみるのも良いでしょう。また、散歩の歩く速さに変化を持たせて、途中で小走りする、立ち止まって草のにおいをかがせてあげるなどしてあげると良いかもしれません。
5)シニア期は体調に合わせて
シニア期に入ると、体力が徐々に落ちていきます。成犬と同じ量の散歩をすることで関節に負担をかけてしまうケースもあります。そのため、愛犬の体調に合わせて散歩時間を調節することがおすすめです。
散歩ができない時の対処法
散歩は毎日連れ出すことが望ましいですが、梅雨の時期や天候により連れ出せないこともあります。さらに夏場は夕方でも地面が熱くなるため、散歩に行けずに諦めることもあるでしょう。
ここでは、散歩ができない時の対処法をご紹介します。
1)室内遊び
散歩ができない時には、室内遊びをすることでしっかり運動をしていきましょう。おもちゃなどを利用し、ボール投げ、引っ張り合い、宝探しなどをすることがおすすめです。おもちゃを持っていなくても、タオルに結び目を作りおもちゃにすることも可能です。家にあるものを使って、犬と遊んであげましょう。
2)ドッグランを利用
散歩ができない時には、ドッグランを利用することもおすすめです。ドッグランの中には、室内設備があり雨天でも営業している場所もあります。近所のドッグランを調べ、探してみましょう。
特に室内遊びだけでは運動量が足りないと感じる時におすすめです。
3)歩けない場合
シニア期や病気などで歩くことができない場合は抱っこやカートなどを利用し、景色を楽しみながら散歩に行くことがおすすめです。自分で歩くことができなくても、外の世界に触れることでリフレッシュ効果も期待できます。
【まとめ】
ここでは、犬の適正な散歩時間、散歩以外の運動方法についてご紹介しました。犬の適正な散歩時間は犬種やライフステージ、体調により異なります。
だいたい犬の体の大きさで運動量の目安があるため、それを参考にし、愛犬にあった運動量を見つけていきましょう。