獣医師
島田 真美
ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師
こんにちは島田です。
アレルギー性皮膚炎とは、アレルゲン(アレルギーのもととなる物質)に触れたり、取り込んだり(食べるなど)、吸引することなどによって、免疫反応が過剰に起こり生じる皮膚炎です。
アレルギーの原因となるものはその犬により異なります。何に対してアレルギー症状を引き起こすかは、動物病院で検査をしてもらわなければわかりません。アレルギーに対して病院で薬を処方してもらったり、食物アレルギーの場合には、アレルゲンの含まれない食事を与えるようにします。
アレルギー性皮膚炎の症状は痒みや赤み、脱毛などですが、痒みが強くなってしまうと犬も辛く苦しむことになります。シャンプーをすることで、皮膚病の予防や治療を効果的に行うことができます。また、皮膚トラブルの改善にも役立ちます。
ここでは、アレルギー性皮膚炎を軽減するためのシャンプーについてご紹介します。シャンプーの頻度や種類について解説します。
アレルギー性皮膚炎の治療法とは?
アレルギー性皮膚炎は動物病院で治療することが望ましい病気です。犬は痒みという症状を我慢することができないため、悪化してしまうとただ生活するだけでも苦しむことになってしまいます。
アレルギー性皮膚炎の治療法は、現在出ている症状を内服や外用薬などで緩和しつつ、アレルゲンを遠ざけ、スキンケアをしていきます。
特にスキンケアをすることで皮膚のバリア機能を正常にする効果も期待できるため、しっかりと行うことが大切です。
シャンプーの頻度
アレルギー性皮膚炎のスキンケアとして、シャンプーをする方法があります。シャンプーの頻度は犬の皮膚の状態などにより指示が異なることもありますが、週に1~2回程度が望ましいです。
シャンプー療法を行う時には、シャンプーの頻度だけでなく、使用方法、注意点などもしっかり確認しましょう。自宅で難しい場合は動物病院もしくはトリミングサロンなどで行うこともできるケースがあります。動物病院やトリミングサロンに問い合わせてみることもおすすめします。
シャンプーの種類
アレルギー性皮膚炎に使用されるシャンプーの種類は、犬の皮膚の状態や症状によりシャンプーが変わります(保湿性や止痒性シャンプーを使う場合が多いです)。シャンプーの種類を選ぶ時には、保湿成分配合の低刺激性の商品を選びましょう。かかりつけの動物病院で指定されている場合はそれを使用します。
シャンプーは種類により使用方法が異なる場合があるため、シャンプーの使用方法をしっかり確認しておきましょう。使用方法にそうことでより高い効果を期待できます。
【まとめ】
ここでは、アレルギー性皮膚炎を軽減するためのシャンプーについてご紹介しました。
アレルギー性皮膚炎はアレルゲンを避けながらスキンケアを行うことが大切です。自宅でしっかりスキンケアをすることで犬の皮膚の状態も改善します。指示に従いしっかりスキンケアをしましょう。