愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

健康管理

【獣医師が解説】ドッグフードの選び方

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

ドッグフードの選び方の基準


ドッグフードを選ぶ際の注目ポイントを紹介します。

以下に注目して選ぶだけでも安全で良質なドッグフードに出会うことができるでしょう。


ドッグフードは目的別に4種類に分類されていますが、毎日の食事として与えることができるのは「総合栄養食」のみです。

ほとんどのドライフードは総合栄養食ですが、ウェットフードは一般食が多いため、必ず確認するようにしましょう。


ドッグフードにはさまざまな添加物が使われています。

その多くは、フードの劣化を防いだり、不足する栄養素を添加したりなど必要があって使われています。

しかし、添加物のなかには、着色料や香料など本来は必要がないものや、涙やけやアレルギーの原因、内臓への負担になっているものもあると言われています。

不要な添加物はできるだけ避けるようにしましょう。


ドッグフードの原材料を確認していますか?

チキン、ビーフといった肉の種類が書かれているものもあれば「肉類」「副産物」など曖昧な表記のものもあります。

基本的に、健康を害するものが使われているとは思いませんが、原材料の透明性はフードの安全性の高さでもあります。

できるだけ原材料が明確なドッグフードを選ぶようにしましょう。


多くのドッグフードは開封後1ヶ月程度で食べ切るのが基本です。

開封から時間が経ったドッグフードは、保存状態によっては、成分が変質していたり、カビが発生したりしている可能性が否定できません。

また、時間が経つと食いつきにも影響します。

愛犬においしく食べてもらうためにも、1ヶ月程度で食べ切れる量のものを選ぶようにしましょう。

愛犬にあったドッグフードを選ぶ


ここでは、愛犬の健康を守るためにどのようなドッグフードを選んだら良いのかを紹介します。


ドッグフードは、それぞれ年齢に合わせた栄養バランスに調整されたものが販売されています。

以下の年齢に合わせて選ぶようにしましょう。

<12ヶ月未満の犬>

成長期に必要なたんぱく質やカルシウムがたっぷり含まれた子犬用
※12ヶ月未満でも避妊・去勢手術をした場合は、避妊・去勢手術後用や成犬期用に徐々に切り替えましょう

<12ヶ月以上の犬>
健康や体重を維持できる成犬用

<7歳以上の犬>
消化とアンチエイジングに配慮した成分が含まれた老犬用

そのほか、全年齢で与えられるオールステージ用などがあります。


犬も、胃腸が弱い、涙やけが気になる、アレルギーがあるなど体質や健康状態には個体差があります。

愛犬に合ったドッグフードを選んであげましょう。

お悩みがある場合は「○○ケア」などの対策用フードもおすすめです。

【まとめ】


ドッグフード選びには絶対的な正解はありません。

だからこそ、答えが出ずに悩んでしまう飼い主さんも多いでしょう。

どうしても決められない場合は、獣医師に相談するのもひとつの方法です。

専門家の意見を参考にしながら、愛犬にとって最適なフードを見つけてあげてください。


RELATED

PAGE TOP