獣医師
島田 真美
ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師
こんにちは島田です。
最低気温が下がってくると、本格的に寒さを感じるようになりますが、愛犬の寒さ対策は万全でしょうか?
犬にも寒さに弱い子がいるため、しっかりとケアをしてあげることが大切です。
今回は、犬が寒いときに見せるサインや寒がりな犬の特徴、冬に起こりがちなトラブルについてお話したいと思います。
犬も寒さ対策は必要
犬は全身が被毛で覆われているため、寒さには強いと思われがちですが、実はそうとも言えません。
いまは室内飼いの犬も多く、1年を通して快適な温度の中で暮らしています。そのため、以前と比べると寒さが苦手な犬が増えているのです。
したがって、愛犬が冬でも快適に過ごせるように適切な寒さ対策が必要となります。
犬が寒いときに見せる6つのサイン
犬は寒いと感じたときにさまざまなサインを発しています。
もし、以下のような様子が見られたら、室内が寒くないか確認し、対策をしてあげましょう。
1.丸まって寝ている
2.小刻みに震えている
3.布団や毛布にくるまる・潜り込む
4.暖房の前から動きたがらない
5.飼い主さんにくっついてくる
6.散歩に行きたがらない
寒がりな犬の特徴
寒さに対する耐性は育った環境や個体差にもよりますが、被毛の種類でも異なります。
たとえば、以下のような犬は寒がりだと言われています。
▶シングルコートの被毛を持つ犬
▶暑い地域原産の犬
▶毛量が少ない細身の犬
犬の被毛には、保温性の高いアンダーコートと表面を覆うオーバーコートの二層になっているダブルコートと、オーバーコートのみのシングルコートがあります。一般的にシングルコートの犬は寒さに弱いとされています。
また、チワワやバセンジーなど暖かい国原産の犬、イタリアングレーハンドのような細身の犬種は寒さに弱い傾向となります。
冬におこりがちなトラブル
寒い季節になると、私たち人間と同じように犬もさまざまなトラブルに見舞われがちです。
そのなかでも多いのが以下のトラブルです。
▶泌尿器疾患(結石症・膀胱炎など)
▶関節疾患の悪化
▶運動不足
▶体重の増加
寒くなると水を飲む量が減るため、結石や膀胱炎などのリスクが増えると言います。
また、寒さから関節の動きが悪くなり、関節炎の悪化につながることもあります。とくに、老犬や大型犬は注意が必要です。
さらに、冬には運動量が減り食欲が増すという傾向があります。毎日の運動と給餌量に注意して太らせないようにしましょう。
【まとめ】
犬にも寒さ対策が必要です。
寒さに対する耐性には個体差があるため、愛犬の様子に合わせた対策をおこなうことが大切となります。
ぜひ寒さ対策を万全にして、愛犬とともに快適で楽しい冬を過ごしましょう!