愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

老犬

犬の老化は気がつきにくい?

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

シニア犬と呼ばれるのは何歳から?


犬のシニア期は7歳ごろからとされていますが、

小型犬は6〜7歳ごろから、大型犬は5〜6歳ごろからというのが一般的です。

犬の7歳は、人間に換算すると小型犬は44歳、大型犬は54歳となります。

どちらかというと「中年」という言葉のほうがしっくりくる年齢かもしれません。

また、小型犬は10〜12歳ごろ、大型犬は8歳ごろから高齢期となります。このころから、老化が顕著になり、行動や見た目にもはっきりとした変化が見られるようになるでしょう。

シニア犬に見られる老化のサインとは?


犬も加齢とともに、健康や行動、外見などにさまざまな変化が見られるようになります。そのような変化を老化のサインと言います。

シニア期の犬に以下のようなサインが見られたら、老化の可能性が高いでしょう。

▶食欲が減衰する
寝ている時間が増える
段差を嫌がる
散歩時間が短くなる
皮膚や毛づやが悪くなる
聴力や視力が衰える


老化のサインはある日、突然あらわれるのではなく、時間とともに少しずつ進行していきます。そのため、気付きにくいかもしれません。

日頃から愛犬の様子をよく観察し小さな変化にも気付けるようになりましょう。

シニア犬との日常生活での注意点


シニア期にはいると、これまで普通にできていたことができなくなったり、大変になったりします。

とくに、高齢と呼ばれる時期になると、体の衰えなども顕著になり、さまざまなサポートを必要とするようになるでしょう。


足腰が弱ったり、体力が低下したりすることで、散歩に行きたがらなくなる犬もいます。ですが、散歩をやめてしまうのはおすすめしません。

犬にとって散歩は脳への良い刺激になりますし、体力や筋力の維持にも効果的です。

短時間でもかまいませんので、愛犬のペースにあわせて無理のない散歩をおこなうようにしましょう。


シニア期になると、若い頃のようにたくさん食べられなくなったり、必要とするエネルギー量や栄養素も変化していきます。

そのため、愛犬がシニア期に入ったら、年齢にあった栄養素が摂取できるシニア犬用のフードに変更しましょう。


老犬はトイレが近くなったり、思うように動くことができなかったりでトイレを失敗するようになることがあります。

トイレの失敗を防ぐためにも、いつもいる場所の近くに設置し、道のりはなるべく段差がないようにしましょう。

また、トイレに失敗しても絶対に叱ってはいけません。畏縮してさらに失敗してしまう可能性があります。

【まとめ】


愛犬が7歳ごろになったら、シニア期です。

快適に暮らすためにも、年齢や老化にあわせた適切な運動や食事、トイレ環境を整えてあげてください。

また、それまで年1回だった健康診断を年2回に増やすなどして健康管理にも気を配るようにしましょう。


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