愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

飼い方・育て方

犬にストレスを与えない接し方

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

犬のストレスがもたらす影響


ストレスは犬の健康や行動、情緒にさまざまな影響を及ぼします。

たとえば、健康面では食欲不振や下痢、嘔吐といった症状があらわれることがあります。

さらに、免疫力の低下によって感染症のリスクが高まる可能性があるでしょう。

行動面では、過剰に吠える、攻撃的な態度、過剰な毛づくろい、隠れるといったストレスサインが見られるようになります。

また、情緒的にも不安定になり、怖がりやすくなったり、不安そうにウロウロするといった行動をするようになる犬もいます。

犬を安心させる接し方


犬のストレスを軽減し、安心感を与えるためには、犬の気持ちに寄り添った接し方を心がけることが大切です。


犬と目が合った際は、ジーッと見つめるのではなく、そっと視線をそらすようにしましょう。

目を見つめる行為は、犬にとって威圧的に感じられることがあります。視線を少しずらすことで安心感を与えられます

その一方で、不安を感じているときなどは目線を合わせて優しく話しかけてあげると安心するでしょう。


犬に話しかける際は、優しく落ち着いたトーンを心がけましょう。

大きな声で怒鳴ったり、威圧的な話し方をしたりすると犬は怖いと感じます

少し高めの落ち着いた声で「いい子だね」「かわいいね」などと肯定的な言葉をかけてあげてください。

不安を感じているときは飼い主さんの優しい声が聞こえるだけでも気持ちが落ち着くことがあります。


愛犬とは常にほどよい距離感を保つように心がけましょう。

飼い主さんへの依存心が強くなると、短時間の留守番でも不安を感じるようになり、分離不安を引き起こす場合があります。

犬は群れで暮らす動物ですが、プライベートな時間も必要です。

同じ部屋にいてもほどよい距離感でそれぞれの時間を過ごすように心がけましょう。

また、安心して留守番ができるように日常的にひとり遊びの時間を作っておくのがおすすめです。


犬を撫でる際は、頭の上から手を伸ばすのではなく、顎の下や胸など犬が好む場所を優しく撫でてあげましょう。

突然顔の前や頭の上から手を出すとビックリさせてしまい、とっさに攻撃的な行動に出てしまうことがあります。

また、撫でるタイミングは愛犬が近寄ってきたときがベストです。

【まとめ】


ストレスは犬の健康や心に影響を与えます。

心身ともに健康で過ごしてもらうためにも、愛犬のストレスの原因はなるべく排除し、ストレスにならない接し方を心がけるようにしましょう

今回紹介した「安心できる接し方」を参考にしていただけたら幸いです。


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