愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

健康管理

うちの子、そろそろ痩せた方がいい?

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

犬の肥満が引き起こすリスク


犬の肥満でもっとも大きなリスクは、健康を損なうことです。

関節疾患や心臓病、糖尿病など、命に関わる病気のリスクが高まることがわかっています。さらに肥満な犬ほど寿命が短くなるという報告もあります。

また、関節疾患になると痛みで動くのが億劫になったり、動きが鈍くなったりするなど、生活の質の低下にもつながるでしょう。

愛犬の健康を守るためには、肥満を未然に防ぎ、適切な体重管理をおこなうことが重要なのです。

犬が太る3つの原因とは


犬が太る原因は、簡単にいうと摂取カロリーが消費カロリーを上回るからです。

つまり、運動不足や食事の食べ過ぎです。また避妊・去勢手術後も太りやすくなると言われています。

それぞれについて見ていきましょう。


犬の肥満の主な原因のひとつが運動不足です。

とくに、室内犬は十分な運動量を確保できないことが多く、エネルギー消費が不足しやすくなります。

散歩をさぼりがちだったり、時間が短かったりする場合は要注意です。

最低でも1日2回、愛犬の運動量に合わせて散歩をおこなうようにしましょう。


ついつい可愛さに負けて、ねだられるままにご飯やおやつを与えていませんか?

犬も人間と同じく食べすぎは肥満の原因になります。

とくにおやつは高カロリーなものも多く、愛犬の要求に応えているとあっという間にカロリーオーバーになってしまいます。


避妊・去勢手術を行った犬は、ホルモンバランスの変化により基礎代謝が低下し、太りやすくなる傾向があります。

そのため、手術後は食事量や運動量の管理をおこたると、気づいたときには肥満になっていることも少なくありません。

犬がダイエットをはじめるタイミングとは?


犬の肥満は、脂肪が過剰に蓄積して、適正体重よりも15〜20%以上体重が多い状態をいいます。

ダイエットをはじめる目安でもあります。

また、愛犬のウエストが見えにくい、または触っても肋骨が確認しづらい、散歩や遊びの際に疲れやすくなったと感じたら、太り過ぎの可能性が疑われます。

気になるようなら獣医師に相談することをおすすめします。そのうえで、必要に応じてダイエット計画を検討しましょう。

【まとめ】


犬の肥満には、病気のリスクや寿命が短くなるなど健康上のさまざまなリスクがあります。

愛犬の健康を守るためにも太る原因を知り、適切に対策することが重要です。

また、肥満が疑われる場合は早めに獣医師に相談し、ダイエットに取り組むことをおすすめします。


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