
獣医師
島田 真美
ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師
こんにちは島田です。
愛犬のために、ご飯やおやつを減らし運動も意識して行っているのに、なぜか痩せない・・・
と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
何をしても痩せないという場合は、もしかすると、そのダイエット法が間違っているのかもしれません。
そこで今回は、犬の正しいダイエット法と注意点についてお伝えしたいと思います。
体重管理用の食事に変更する

ダイエットの食事の基本は、カロリーを抑えることです。
とはいえ、食べる量を減らすだけでは、必要な栄養素まで減らしてしまうことになりかねません。
そのためダイエット時には、低カロリーで必要な栄養素がしっかりと摂取できる体重管理用の食事に切り替える必要があります。
市販の体重管理用のフードもありますが、本格的なダイエットには動物病院で処方される療法食をおすすめします。その際は、獣医師に相談しましょう。
食事の量を管理する

ドッグフードのパッケージに記載されている給与量を参考にしつつ、愛犬の体重1や活動量に応じて調整をおこないましょう。
- 現在の体重ではなく目標体重、体重にかなりの差がある場合は、段階的に体重設定。 ↩︎
給与量がわからない場合は、獣医師に相談してください。
また給与量は決められた量を守るようにし、計量カップではなくキッチンスケールを使用し、0.5g単位できっちりと管理します。
毎日1日分を保存容器に取り分けておくと与えすぎを防げるでしょう。
急に食事の量が減ると、お腹が空いたとおねだりされることもあります。そのような場合は、数粒だけあげるなどで対策しましょう。
適度な運動をおこなう

食事制限だけでなく、適度な運動を組み合わせることでダイエット効果が高まります。
毎日の散歩の時間を少しずつ延ばしたり、ボール遊びやフリスビーなどのアクティビティを取り入れると良いでしょう。
ただし、急に運動量を増やすと関節に負担をかける恐れがあるため、少しずつ慣らしていくことがポイントです。
犬のダイエットの注意点

早く痩せさせたいからと短期間で急激に体重を減らすと、筋肉量が減少したり、脱水を起こしたりなど犬の健康を損なうおそれがあります。
犬のダイエットの減量ペースは、1週間で0.5〜2%程度が理想とされています。
ダイエットの際には、獣医師に相談し無理のないダイエット計画を立てるようにしましょう。
また、定期的に体重を測定し、適切なペースで減量できているか確認しながらおこなうことが大切です。
【まとめ】

犬のダイエットでは、徹底した食事管理と運動が重要です。
愛犬の健康のためにも、肥満に気づいたらできるだけ早めに獣医師に相談し、指導を受けるようにしましょう。
また、日頃から肥満にならないように体重管理をしっかりとおこなっていくことも大切です。