愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

飼い方・育て方

愛犬のご飯、そのままで大丈夫?フード変更のタイミングとは?

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

ドッグフードを切り替えるタイミング


ドッグフードを切り替えるのはどんなときでしょうか?

たとえば、成長や健康状態が変化したときなどがそのタイミングです。


子犬と成犬、老犬では、必要な栄養素や摂取カロリーが大きく変わります。

1年で大人になる子犬の成長をサポートするためには高栄養、高カロリーのドッグフードが必要です。また、妊娠中の犬も高栄養な食事を必要とします。

一方で、老犬は新陳代謝が低下して活動量も減るため、低カロリーで消化に良いフードが必要になります。


アレルギーや消化不良、食事管理が必要な病気の場合は、獣医師の指導のもとで病気の治療をサポートする適切なフードの療法食に変更することが推奨されます。

また、毛づやが悪い、下痢をしやすいなどの体質に合わせたフードもありますので、状況によって検討すると良いでしょう。


愛犬の体重が増えてきた、動物病院で肥満だと指摘されたという場合は、状況に応じて体重管理用のフードに変更する必要があります。

通常のフードで給与量を調整する方法もありますが、大幅にカロリーダウンしたい場合は栄養不足や空腹の時間が長くなるといったデメリットが考えられます。

その点、体重管理用のフードは、低カロリーで栄養バランスも調整されているため、健康的にダイエットができるのです。

ドッグフードは、水分含有量別に分けて3種類ある


ドッグフードには、大きく分けてドライフードとウェットフードの2種類があります。

ドライフードは一般的に最も流通しているタイプで、水分含有量が10%以下です。

また、保存しやすく、コストパフォーマンスにも優れています。歯の健康維持にも役立ちます。

一方ウェットフードは、水分含有量が75%前後と高く、香りが強いため食いつきが良い傾向があります。ただし、開封後の保存が難しく、価格も高めです。

そのほかには、セミモイストフードがあります。水分含有量が25〜35%程度で、柔らかく食べやすいのが特徴です

ただし、防腐剤や添加物が含まれていることが多いため、成分をよく確認することが重要です。

ドッグフード選びのポイント


ドッグフードを選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。

▶総合栄養食を選ぶ
ライフステージに合ったフードを選ぶ
病気や体質を考慮する


ドッグフードは目的別に、

総合栄養食
その他の目的食(一般食、副食、栄養補助食)
間食
療法食

に分類されており、主食として与えられるのは「総合栄養食」のみです。

総合栄養食とは、ライフステージに合ったフードと水があれば、犬にとって必要な栄養素が摂取でき健康を維持できるとされているドッグフードです。

また、食事制限が必要な病気やアレルギー、体質などによっては、それぞれに対応したドッグフードを選ぶようにしましょう。

※状況によっては、療法食に変更したほうが良い場合もあるので、獣医師に相談しましょう。

【まとめ】


ドッグフードの切り替えは、ライフステージだけでなく、犬の健康状態に応じて慎重に行うことが大切です。

フードの種類や特徴を理解し、適切なものを選ぶことで、愛犬の健康を維持することができます。

今回のお話しはここまでです。次回は、「実際にドッグフードを切り替える際の具体的な方法」についてご紹介いたします。




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