愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

病気

春は要注意!急増する犬の病気4選

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

春は体調不良を起こしやすい


冬から春にかけては朝晩の寒暖差が大きく、自律神経が狂いやすい時期です。

そのため、免疫力や体力が低下して体調を崩しやすくなる、持病が悪化するといったことが起きがちです。

また、春は飼い主さんの進学や就職、引っ越しなどによって、犬にとっても生活環境が変化しやすい時期と言えます。

生活リズムが一変することも少なくなく、ストレスから免疫力が低下し、体調を崩すこともあります。

春に多い犬の病気


春はなにかと体調を崩しやすい季節ですが、とくに以下の病気が多く見られます。


胃腸炎は一年を通して見られますが、朝夕の寒暖差が大きくなる季節の変わり目に増える傾向があります。

胃腸炎になると、嘔吐、下痢、食欲低下などの消化器症状が見られます。


犬のアレルギーでは、ハウスダスト、花粉、寄生虫などが原因になることがあり、春先に悪化することが多いと言われています。

そのなかでも花粉によるアレルギーは注意が必要です。


春は換毛期でもあります。抜け毛が増えるのはもちろんですが、この時期にはフケも溜まりやすくなります。

フケが溜まると、油脂成分が酸化して皮膚炎の原因にもなるため注意が必要です。


熱中症と言えば夏のイメージですが、実は暑くなりはじめる春にこそ注意が必要です。

とくに心臓病や呼吸器に問題を抱えている犬は、寒暖差が大きい日には急激な温度変化に勝てずに熱中症の症状を起こすことがあります。

春に起こりがちなトラブル


春は生活環境の変化も多く、病気による体調不良のほかにも、以下のようなトラブルが起きがちです。


生活環境の変化は犬にとって大きなストレスになり得ます。

今までいっしょに暮らしていた家族が独立して引っ越したり、生活リズムが変化したり、寒暖差が激しかったりと、犬にとってストレスを感じやすい環境です。

犬がストレスを感じると、吠える、室内を荒らすなどの問題行動につながることもあります。


春の換毛期には寒さから身を守る冬毛から、暑さに耐えられる夏毛に生え変わります。

犬種によっては、大量の抜け毛が発生し、皮膚トラブルが起きやすくなるほか、そうじの手間もかかるようになります。


春は犬にとって危険な植物が咲きはじめる季節でもあります。

とくに、以下の植物に注意しましょう。

▶スイセン
シクラメン
カーネーション
ユリ
チューリップ
ゼラニウム
ヒヤシンス


犬が口にすると中毒症状を起こしたり、命を落としたりする植物もあります。

よくわからない植物には近づけないようにしましょう。

【まとめ】


春は新しい出会いの季節でもあります。

人間にとってはワクワク、ドキドキする季節ですが、犬にとっては生活環境の変化や寒暖差などで体調不良になりやすい季節とも言えます。

愛犬の様子にも気を配りしっかりとケアをしていきましょう。


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