愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

健康管理

愛犬の寿命を縮める4つのNG習慣

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師


こんにちは島田です。

犬の平均寿命は毎年少しずつ伸びていると言われていますが、現在の犬の平均寿命はどれくらいだと思いますか?

それは











約15歳です。

その背景には、動物病院数の増加や医療の発達、室内飼育の増加、ドッグフードの質が良くなったなどが影響していると考えられています。

しかし、飼い方によっては愛犬の寿命が縮まってしまうこともあるのです。そこで今回は、愛犬の寿命を縮めてしまうかもしれない間違った飼い方についてお話したいと思います。

犬の寿命、約40年で2倍に!

2022年の一般社団法人ペットフード協会の調査によると、犬全体での平均寿命は14.76歳。1983年の犬の平均寿命は7.5歳(※同協会の調査による)でしたから、ここ40年ほどでなんと2倍にも延びています!※犬の寿命は犬種や体の大きさによって異なります。

NG習慣1:人間の食べ物を与える


あなたがご飯を食べているとき、愛犬にせがまれた経験はありませんか?

つい「少しくらいなら…」と思ってしまうかもしれませんが、実は、愛犬の寿命を縮めてしまうNG行動です。犬と人間では必要な栄養素も危険な食べ物も異なります。

人間にとってはおいしい食べ物でも、犬が口にすると中毒をおこすものもあります。また、継続的に食べることでダメージが徐々に蓄積されるものもあります。

NG習慣2:継続的なストレス


ストレスも大敵です。

意図してストレスを与える人はいないでしょうが、良かれと思ってしている習慣が愛犬のストレスになっている場合があります。たとえば、過剰なしつけ、構いすぎ、長時間の留守番など。思い当たることはありませんか?

継続的なストレスは免疫力や抵抗力を弱め、病気のリスク因子になります。また、体内の活性酸素を増やして老化を加速させ、寿命を縮める可能性があります。

NG習慣3:散歩が短いor長すぎる


犬を散歩させないのは問題ですが、すれば良いというものでもありません。大切なのは犬の体の大きさや年齢、体力に合った適度な運動をさせることです。

散歩には足腰を鍛える、外の空気に触れる、他の犬や人と遭遇するなどで脳に刺激をあたえるというメリットがあります。脳への刺激は認知症予防に効果があると考えられています。

一方で長すぎる散歩は足腰の負担になり、ストレスの原因になることも。健康のためには、なにごとも「適度」が大切なのです。

NG習慣4:犬を外で飼う


外飼いの犬は、室内飼いの犬よりも寿命が短いことがわかっています。
その原因として以下があげられます。

  • 寒暖の差が激しく体の負担になっている
  • 飼い主の目が届かないため体調の悪化に気付きにくい
  • 野生動物との接触による感染症のリスク
  • フィラリアなどの寄生虫のリスク


近年、日本でも夏は気温35度を超える日が増え、熱中症のリスクが高まっています。一方で、冬の寒さは体の衰えた老犬には厳しいでしょう。

体調管理のしにくさ、感染症や寄生虫リスクの増加なども考えると外飼いのデメリットは無視できません。

まとめ


愛犬に長生きを願う人はいても、短命を願う人はいないでしょう。

少しでも愛犬と長く過ごすためには、適切な環境で愛情を持ってお世話することが大切なのです。

今回お話した中に思い当たる習慣があるならば、この機会にぜひ改善しましょう。

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