愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

健康管理

犬にパンをあげてもいい?

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

犬にパンを与えてもOK!ただし、条件付き


犬にパンを与えることはできますが、パンの種類や与え方には注意が必要です。

犬に与えても良いパンは、食パンやフランスパンなどのシンプルなものに限られます。ただし、シンプルなものならなんでもいいわけではありません。

たとえば、バターがたっぷり練り込まれたバターロールなどは油脂分が多いため、高カロリーになりがちなので避けたほうがいいでしょう。

そのほか、菓子パンや総菜パンも注意が必要です。犬にとって危険な食材が入っている可能性があるからです。

犬に与えてはいけないパンはあるの?


人間にとっては美味しいパンも、犬にとっては危険な食べ物になることがあります。たとえば、チョコレートやレーズンなどは中毒症状を引き起こし、命にかかわる場合があります

以下は犬にとって注意が必要な食材です。

● チョコレート
● レーズン
● ナッツ類
● ココア
● ねぎ類(玉ねぎ、ネギ、ニンニクなど)


これはあくまでも一例です。ほかにも、犬にとって危険な食べ物はたくさんあります。

上に挙げた食材が使われているパンはもちろんですが、総菜パンなど多くの食材や調味料が使われているパンは避けたほうが無難でしょう。

犬にパンを与える際に注意するべき3つのこと


犬もパンを食べることはできますが、どんなパンでも好きに与えてよいというわけではありません。種類や与え方には注意が必要です。愛犬の健康のためにも覚えておきましょう。


犬にパンを与える際には、おやつとして、ひと口、ふた口程度にしておきましょう。

与えすぎると、お腹いっぱいでご飯を食べない、肥満の原因になる、栄養バランスが崩れるといったリスクがあります。 1日に必要なエネルギー量の1割程度にとどめるようにして、その分、主食の量を減らすようにしましょう。

また、食べ過ぎると消化不良や下痢の原因にもなりますので、注意が必要です。 とくに、消化器官が未熟な子犬は消化不良のリスクが高まります。子犬にはパンを与えないようにしましょう。


犬にパンを与える場合は、塩分過多、糖分過多にならないように注意する必要があります。 パンによっては、塩をたくさん使用するものもありますので、塩分の摂取制限が必要な犬は注意が必要です。

また、バターが多いパンは脂質が多く、ハイカロリーになりがちです。なるべく、与えないようにしましょう。


パンは食物アレルギーの原因にもなる小麦が主原料の食べ物です。 小麦アレルギーの犬には与えることができません。

そのほかにも、パンにはアレルゲンとして注意が必要な、とうもろこしや牛乳なども使われています。 また、ぱっと見では素材がわかりにくい原材料もあります。思いもよらないものが、アレルギーの原因になってしまう可能性があります。

また、パンにはレーズン、チョコレート、ナッツ類など犬にとって危険な食べ物が含まれている場合もあります。

与える際には、シンプルなパンを選ぶようにし、かならず原材料を確認しましょう。

【まとめ】


犬にパンを与えることはできますが、与えても良いのは「食パン」や「フランスパン」などのシンプルなパンのみです。

しかし、シンプルなパンでもバターがたっぷり練り込まれたバターロールなどは高カロリーとなりますので注意が必要です。

そのほかには、菓子パンや総菜パンなどはチョコレートやレーズンなど犬にとって危険な食材が含まれている可能性があるため、与えないようにしましょう。

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