愛犬の健康と、暮らしを楽しむ「ドッグジャーナル」

しつけ

愛犬のお留守番は何時間まで大丈夫?

監修者

獣医師

島田 真美

ペット栄養管理士 / NRサプリメントアドバイザー / 帝京科学大学非常勤講師

こんにちは島田です。あなたの愛犬は普段どのぐらいお留守番をしていますか?

犬の年齢や体調、ご家庭の環境によってお留守番の時間はさまざまかと思います。

しかし、

「毎日こんなにお留守番させて大丈夫?」
「そろそろお留守番を増やしたいな・・・」

と気になっていませんか?

そこで、今回は愛犬に安心してお留守番をしてもらえる時間の長さや安全にお留守番をしてもらうためのポイントをお話したいと思います。

犬のお留守番は何時間までできる?


犬がお留守番できる時間はトレーニングができているか、子犬または老犬かなどによっても異なります。


お留守番に慣れている健康な犬なら、最長8〜12時間程度のお留守番ができると言われています。この時間はお留守番できる限界の時間ですから、あいだをとって10時間程度と考えましょう。

ただし、この時間はお留守番のトレーニングがしっかりとできている犬の場合です。 お留守番に慣れていない犬の場合はもっと短いと考えてください。

また、体調がすぐれないときは、どんなにお留守番に慣れている犬であっても、長時間のお留守番は避けましょう。


低月齢の子犬のお留守番はなるべく避けるのが望ましいです。とくに、トイレトレーニングが終わっていない子犬のお留守番はおすすめできません。 食糞やトイレトレーニング失敗の原因になります。

どうしても、お留守番をさせる必要がある場合は、排泄のタイミングを避けましょう。 子犬の排泄のタイミングは3〜5時間おきです。

また、生後6ヶ月くらいまでの子犬は1日の食事回数を3回以上に分けて与える必要があります。したがって、生後半年までの子犬のお留守番は、長くても3〜5時間程度に留めるようにしてください。


老犬のお留守番も、なるべく短時間にしましょう。犬も歳をとると排泄の間隔が短くなったり、からだが不自由になったりします。

また、高齢の犬は飼い主さんに精神的に依存する傾向が強くなりますし、体調の急変や思わぬ事故も心配です。お留守番をさせる場合は安全を確保し、なるべく短時間にしましょう。

犬のお留守番は環境と安全の対策が重要


犬をお留守番させる際は、安全に過ごせるように環境を整えておく必要があります。


誤飲誤食、電源コードを噛むなどの思わぬ事故から愛犬を守るためにもお留守番中はケージの使用をおすすめします。

ケージの利用が難しい場合は、誤飲誤食につながるものは片付ける、コンセントは外しておくなど安全に努めてください。


犬にとって快適な室温は22~24度、湿度は50〜60%程度と言われています。 冷房や暖房を使うなどして、1年を通して快適に過ごせるようにしましょう。

これはあくまでも目安です。快適な気温は犬種や年齢によっても異なりますし、個体差もあります。愛犬に合わせて調整してください。


お出かけの際には、倒れにくい器にたっぷりの水を用意してください。

ケージに取り付けられる給水器ならこぼす危険性がなく安心です。また、食事の時間と出かける時間が重なってしまう場合は、自動給餌機の利用を検討しましょう。


お留守番中にひとり遊びができるおもちゃがあると退屈せずに過ごすことができます。毎日遊んでいると飽きてしまう可能性があるので、お留守番専用に特別なおもちゃを用意しておくと良いです。

お留守番用のおもちゃは、簡単に噛み切れないもの、小さな部品がないものなど安全性の高いものを選ぶようにしましょう。

まとめ


犬がお留守番できる時間は一般的に、お留守番に慣れている健康な犬であれば、10時間程度が目安とされています。

しかし、犬の性格や年齢、その時の体調によっては短時間のお留守番の方が望ましいこともあります。愛犬の状態を見ながら調整するようにしましょう。

また、お留守番をさせる際は安全に配慮し、犬が安心して過ごせるように環境を整えることが大切です。

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